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青い魚、赤い魚。

2015.04.13

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皆様、こんにちは。

お陰さまでようやく春のご納車が段々落ち着き、ブログアップの再開に至りました。



4月の初旬、長女の「受験お疲れ様旅行」という名目で、妻と二人の子供は、繁忙に大わらわの私と愛玩するイタチを残し沖縄に旅立ちました。

家族旅行では毎回隊長役?の私が欠席するので胸の高鳴りは7分目という感じでしたが、しかし、行くは沖縄。初めての飛行機。嬉しくないわけがありません。

3人が出発して次の日、自宅に戻るとクール宅急便の不在表。手元に届けば、なんと魚!。しかも青いわ赤いわで、くたびれた頭に新鮮な刺激を与えてくれました。しかも食してみれば、刺身、焼き物共に秀逸で色味からは想像できない美味。偏見というものは怖いものです。

遥か南方に飛行機で旅行に出かけ、次の日には当地の地魚が冷蔵で届いてしまうという利便の速度にはやや閉口しましたが、沖縄の幸、大変美味しく頂きました。3日後の深夜に荷物を抱えて帰宅した家族の目には未だ煌めく海の余韻が残っており、随分と気持の良い思いをしたことが伺われました。お土産をひもとき、焼きもの好きの私には「読谷焼」と称する窯の物を2点。益子焼にも似たどっしりとした風格のある良いものでした。焼きものは使えば使うほどに色の味わいが出てくるものですが、その<良い時>に大概割れたり欠けたりするので、年季が入るほどに慎重に扱わないととても悲しいことになる。なんだか人間の一生にも通ずるところがありますね。



今年は丁度戦後70年。今回の旅行には先の大戦に関する資料館への訪館を義務付けました。後世を想いながら非業の死を遂げた多くの犠牲者の方々を想うと、今世の平和のありがたさをひしひしと感じます。陛下も先日パラオに訪問されましたが、かの激戦地も年表に入り込んでしまえば歴史の史実に収まってしまい、教え語る人や書籍がなくなれば現代人には知る由もないこと。「戦争は駄目だよ、悲惨だよ」と口述しても、それを体験していない親が子供にどれだけ言い含めても、分かるはずがありません。ゆえに、学ぶ。しかし、学べば学ぶほどに、口にできないようなことも知れば知るほどに、胸に焼き付いて離れなくなるのも事実。どこまで話してやったらいいのか?

南の島の貝殻一つ、砂一粒を見るだけで思いがよぎり心が塞ぐことがある。

南の島に旅行に行けない本当の理由はここにあるのかもしれません。